鑑識・鑑定室の紹介
- [公開日:2016年10月5日]
- [更新日:2016年10月3日]
- ページ番号:370
奈良県広域消防組合では、高度な鑑識・鑑定機器を備えた鑑識・鑑定室を設置しています。ここでは、火災の現場から収去したり災物件(家電製品・焼損物等)を非破壊・赤外線分光・光学拡大などの科学的な分析を行ないます。また、り災者の方、製造者、関係者を招き合同で調査をおこない、同型品・類似品からの出火防止と改善策、さらには製造者の責任追及にも取り組んでいきます。
【鑑識・鑑定室の紹介】
同室は、当組合本部南館1階に設置され、本部警防部警防課調査係が維持管理しています。管内で発生した製品に関する鑑識・鑑定調査の拠点として運用し、さらには県内、近隣府県で発生した事案でも鑑識・鑑定分野の広域的な協力ができればと考えています。

《鑑識・鑑定機器の紹介》
1 株式会社島津製作所製 マイクロフォーカスX線透視装置 SMX-1000LPlus
火災により、熱を受け炭化した製品(電気用品、燃焼機器および基盤等)を破壊せずにマイクロフォーカスX線透視装置に入れ、モニタに写し確認する、またはデジタル画像化で保存することができる。

2 株式会社島津製作所製 フーリエ変換赤外分光光度計 IRAFFINITY-1S
火災により、燃焼および溶融し原形を留めない物体(炭化物)の素材判定(繊維、樹脂素材の確認、主に素材確認)および残渣物(液体)の成分分析の手掛かりとなる判定をすることができる。

3 株式会社キーエンス製 デジタルマイクロスコープ VHX-5000
火災の熱により、電子機器の基盤および配線に現われる電気的な溶痕、凹凸等の現象を高倍率で観察(繊維、樹脂素材の確認等)をすることができる。この機材は、視野範囲がずれることなく360度あらゆる方向からの観察が可能となり、良品、不良品の比較調査や全体像と拡大像の比較観察をすることができる。

お問い合わせ
奈良県広域消防組合 警防部警防課調査係[北館2階・鑑識鑑定室]電話: 0744-26-0118 ファックス: 0744-46-9113
e-mail chosa@naraksk119.jp