平成29年度消防機器の改良および開発並びに消防に関する論文 会長賞受賞!
- [公開日:2018年6月19日]
- [更新日:2018年6月19日]
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平成29年度消防機器の改良および開発並びに消防に関する論文「秀賞」受賞
財団法人全国消防協会が実施している平成29年度「消防機器の改良・開発および消防に関する論文」において、全国の消防職員から応募された128作品の中から、「山岳救助等で担架を長時間搬送するための搬送補助具の開発について」が機器の部で全国消防協会会長賞に入選し、「秀賞」を受賞しました。
平成30年5月31日(木)東京ビッグサイトにて、全国消防長会会長より表彰楯が授与されました。
受賞式の模様
村上会長による授与
左から桝谷敏由消防士長、井上栄次消防司令補、藤本恭二消防署長、裏西隆昭消防司令補
受賞者全体写真
機器開発の経緯
私達は、山岳救助現場で、隊員の疲労軽減と救出時間の短縮を考え、搬送補助器具の開発に取り組みました。具体的には、担架搬送時の腕にかかる負担を軽減することに重点を置き考察しました。現場や訓練で試行錯誤をしているなかで、安全帯や座席結びなどから、腰に担架の重量を分散させることで、楽に搬送できるのではないかという発想が生まれました。
この発想から、コンセプトを軽量で使用方法が簡単、そして、低コストで作成ができるものとし、廃棄ホースに着目しました。ホースの内側はゴムでできています。この部分のグリップ力を活かすことで、隊員の腕にかかる負担を軽減させることができないものかと、製作を進めました。
試作品を使用したところ、担架の重量が腰にも分散することで、腕にかかる負担が5分の1程度になることから握力が維持でき、持ち手を交代する等の必要が少なくなり、搬送効率を上げることに成功しました。
発表作品は、現在さらに開発をすすめ、改良し検証を行っています。
開発した搬送補助具
腕への負担が大幅に軽減
指だけでも保持可能
発表作品をさらに検証し改良
廃棄ホースのみで作成可能に改良
改良品を山岳用ハーネスに装着
使用検証の様子
お問い合わせ
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