CROSS×TALK【隊員×消防長】Vol.5
- [公開日:2026年9月11日]
- [更新日:2026年9月11日]
- ページ番号:4159
德永消防長が迫る!「日本一を目指して駆け抜けた!全国の舞台に挑んだ若き精鋭たちのリアル」
消防組合の魅力・人柄・業務のリアルを多角的に発信する。頑張っている職員にスポットライトを当て、消防職員を身近に感じてもらうことをねらいとするクロストーク企画。今回は、令和8年8月22日(土)新潟市内で開催された「第54回全国消防救助技術大会(ほふく救出・はしご登はん)」に出場を果たした若き精鋭たちに、德永消防長が直接お話を伺いました!
(左から)德永消防長、喜多消防士、清水消防士、桝井消防士、井手谷消防士
全国の舞台で感じた圧倒的な空気感!
德永消防長:まずは全国消防救助技術大会への出場お疲れ様でした。それでは、全国消防救助技術大会に出場した感想を聞かせてほしいのですが、初めての全国の舞台はどうでしたか。
喜多消防士:少し圧倒された部分もありました。日頃の訓練とは異なる独特の雰囲気もあり、気付けばあっという間に時間が過ぎ去ったというのが正直な感想です。
德永消防長:全国の消防本部の中から、厳しい選考を勝ち抜いた者だけが競い合う特別な場所ですからね。非常に良い経験になったと思います。先ほど消防長表彰を授与しましたが、その率直な心境はいかがですか。
清水消防士:表彰をいただけたことは非常に光栄ですが、本音を言えば、大会でメダルや上位の成績を勝ち取って帰りたかったという悔しさもあります。ただ、2月から過酷な訓練を積み重ね、最後までやり切ることができたという達成感はあります。
德永消防長:全国大会に出場できたこと自体が大きな成果であり、大半の職員はそこまで辿り着くことができません。競技の中で想定外のハプニングはあったものの、そこに至るまでにやるべきことは全てやり切ったはずです。頑張ってきたプロセスに対する結果として、ぜひ胸を張ってほしいです。
ほふく救出に出場した喜多消防士
息の合った連携と強い精神力!過酷な訓練を乗り越えた仲間たち
德永消防長:桝井消防士に尋ねますが、「ほふく救出」とはどのような競技であり、何が最も難しいのでしょうか。
桝井消防士:ほふく救出は3人1組で行いますが、毎年ペアが変わり得る中で、互いのやり方や考え方をすり合わせ、緻密な意思疎通を図っていく点が最も難しいところです。
德永消防長:言葉を交わす余裕がない極限状態の中で、相棒がこのように動くだろうと信じて連携する、高度なチームワークが求められる競技ですね。では、個人種目の「はしご登はん」についてはどうですか。
井手谷消防士:はしご登はんとは、自ら作成した命綱を携えて15メートルのはしごを登る個人競技です。どれほど苦しくても自らの気持ちを強く持ち続けなければ精神的に折れてしまうため、強靭な精神力が不可欠となります。
德永消防長:人間の成長というのは常に右肩上がりに伸びるわけではなく、いわゆる「踊り場」のような時期が存在します。その伸び悩む時期に踏ん張れるかどうかが重要ですね。訓練は2月から開始したとのことですが、期間中で最も印象に残っていることは何ですか。
喜多消防士:奈良県大会で1位が決定した瞬間が、私の消防人生の中でも一番嬉しかった瞬間です。
清水消防士:私も県大会で1位が決まった瞬間は最高に嬉しかったです。
桝井消防士:署内選考で1番員になれず3番員となった悔しさもありましたが、チームとして全国大会への切符を掴めたことは本当に嬉しかったです。
井手谷消防士:私はモチベーションの波を乗り越えて結果に繋げることができたので、そこに至るまでの過程と結果の両方を含めて最も印象に残っています。
ほふく救出に出場した清水消防士
現場と事務の両輪で成長!市民の安全を守る日々の業務
德永消防長:皆さんの日常の業務について教えてもらいたいと思います。
喜多消防士:西和消防署の警防課で警防業務と特別救助隊として勤務しています。中堅の立場として、上司からの指示を的確に遂行しつつ、後輩の指導にもあたって部全体のバランスをまとめるよう努めています。特別救助隊としては、他の消防隊が進入できない最後の砦としての気概を持ち、日々訓練に励んでいます。
清水消防士:西和消防署の予防課で火災予防業務と、私も特別救助隊として勤務しています。
桝井消防士:私も西和消防署の予防課で防火管理や消防設備の検査などを担当しつつ、消防隊員として活動しています。
井手谷消防士:私は吉野消防署の予防課で立入検査などの予防業務を担当する一方、現場では山岳救助隊や救助隊の一員として、要救助者のもとへ迅速に駆けつけています。
ほふく救出に出場した桝井消防士
命を救った瞬間の達成感と、法律を学ぶ予防業務のやりがい
德永消防長:日々の業務の中で、どのような時にやりがいや楽しさを感じますか。
喜多消防士:現場において、日々の厳しい訓練の成果を最大限に発揮し、無事に人命を救助できた時に、「毎日訓練を重ねてきて本当によかった」と心から実感します。
清水消防士:今年1月に発生した、3名の要救助者が取り残された火災現場において、先輩と連携して全員を無事に救出した際に強いやりがいを感じました。
桝井消防士:予防業務において、上司から教わった知識を活かして関係業者の方に分かりやすく説明し、しっかりと納得していただけた時に成長を感じます。また、救急搬送したご家族から「ありがとうございました」と安堵の表情を向けられた時も大きなやりがいを感じる瞬間です。
井手谷消防士:予防業務において、分からない点を自ら調べ、上司の指導を受けながら知識を深め、それを関係者の方に正確に理解していただいた時にやりがいを感じます。また、過酷な環境下で隊の仲間と強固に連携し、要救助者を救出した時も最高の喜びを感じます。
はしご登はんに出場した井手谷消防士
憧れの背中を追って…私たちがこの道を選んだきっかけ
德永消防長:そもそも、なぜ消防士を目指そうと思ったのか、それぞれのきっかけを聞かせてください。
喜多消防士:幼少期に出会った、凛々しく働く消防士の大人たちの姿に強く憧れ、「自分も人のために働ける仕事がしたい」と思ったことがきっかけです。
清水消防士:小学生の頃、自宅で火災を経験しました。その際に何もできず、ただ親を呼ぶことしかできなかった自分の無力さが悔しく、「今度は自分が人を助ける側になりたい」と強く志すようになりました。
桝井消防士:専門学校時代、当初は警察官を目指していましたが、消防職員の話を聞いたり自ら調べる中で、オレンジの服を着て救助に挑む姿に強烈な魅力を感じて消防士を目指しました。
井手谷消防士:小学生の時に「紀伊半島大水害」が発生し、全国から駆けつけた消防隊員が懸命に救助活動を行う姿を目撃したことで、「自分も人を救う仕事がしたい」とこの道を選びました。
今後の目標を力強く語る若き隊員たち
「日本一の称号を掴む!」若き隊員たちが描く未来のビジョン
德永消防長:今後の目標を聞かせてもらえますか。
喜多消防士:救助大会において、もう一度全国の舞台に立ち、今度こそ日本一の称号を手に入れたいです。
清水消防士:私も救助大会で日本一を目指したいです。また高度救助隊、防災航空隊、IRT(国際消防救助隊)への挑戦など、常に高い目標に向かってスキルアップしていきたいです。
桝井消防士:来年は救助大会(ほふく救出)の1番員で、日本一を掴みに行きます!この最高の仲間たちと一緒に再び挑戦したいです。
井手谷消防士:将来は航空隊に入り、山岳救助等で培った経験を現場での活動に最大限活かせるよう、個人のスキルをさらに磨き上げていきます。また、今回の救助大会にあたり、職員の皆さまへ心からの感謝をお伝えしたいです。2月から本番に至るまで、業務多忙の中、安全管理や各種指導にご尽力いただき本当にありがとうございました。細やかな調整にも丁寧にご対応いただいたおかげで、無事に臨むことができました。そして、つらいときや大変なとき、大きな支えとなってくれた家族にも深く感謝しています。家族、そして職員の皆さま、本当にありがとうございました。
德永消防長:最後に、皆さんが消防の道を選んで本当に良かったと思ってくれていることが、私にとって何よりの喜びです。今年度のスローガンとして掲げているのは、「利他の心を持つ職員・組織であること」、そして「消防の仕事が楽しい・好きと思える職場づくり」の2点です。その実現の近道は、素晴らしい先輩に出会うこと、そして後輩たちから「あんな先輩になりたい」と憧れられる存在になることです。皆さんの今後のさらなる活躍を心から期待しています。本日は本当にありがとうございました。
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