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奈良県広域消防組合

あしあと

    CROSS×TALK【隊員×消防長】Vol.3

    • [公開日:2026年8月13日]
    • [更新日:2026年8月13日]
    • ページ番号:4126

    最前線で輝く山岳救助隊員のリアルな声

    消防組合の魅力・人柄・業務のリアルを多角的に発信する。頑張っている職員にスポットライトを当て、消防職員を身近に感じてもらうことをねらいとするクロストーク企画。今回は、過酷な現場に立ち向かう「山岳救助隊」のお二人に、德永消防長が直接お話を伺いました!

    (左から)德永消防長、野村隊長、中谷隊員

    「ありがとう」が原動力!それぞれの持ち場で輝く日常

    德永消防長「普段担当している日常業務と、その中でのやりがいについて教えてください。」

    野村隊長「大淀消防署の総務課で全般的な総務業務に携わりながら、現場への出動も行っています。総務の業務は追われる毎日で大変な面もありますが、少しでも業務を減らす努力が実った時や、出動時に職員間での連携がうまくいった時に楽しさややりがいを感じています。」

    中谷隊員「救急や火災への現場出動をしながら、大淀消防署の警防課で火災原因調査、資機材の整備、訓練の計画などを行っています。加えて、山岳救助隊として事案が発生した際は、山へ入り救助や捜索活動を行っています。やりがいとしては、現場で『女性の職員がいてくれてよかった』『ありがとう』と言葉をいただくことや、『中谷に任せるわ』と仕事を任せてもらえた時に強く感じます。」

    (左から)野村隊長、中谷隊員

    人を救いたい一心で。私たちが消防の道を選んだワケ

    德永消防長「消防の道を選んだ理由を教えてください。」

    野村隊長「単純ですが、『人を救いたい』という一心からです。」

    中谷隊員「父が消防士で、幼い頃から身近な存在でした。本格的に消防士を目指したのは大学2〜3回生の頃です。『自分には消防しかない』と思い、消防士を目指しました。全国に多くの消防本部がある中、大学時代に奈良県でボランティアをしていたご縁もあり、奈良県広域消防組合を選びました。」


    悔しさも喜びも。過酷な現場で感じる命の重み

    德永消防長「これまでの消防人生で苦しかったこと、逆に楽しかったことや嬉しかったことを教えてください。」

    野村隊長「苦しかったのは、現場でギリギリのラインで救えなかった命を目の当たりにしたり、ご家族の顔を見た時です。胸が苦しくなります。逆に嬉しいのは、求めていた活動ができて命を救えた瞬間や、接した方が社会復帰できたという知らせを聞いた時です。これが最高ですね。」

    中谷隊員「マイナスな状況の現場で、どう声をかければいいか分からなかった時や、できると思って任せてもらった仕事がうまくできなかった時に苦しさや悔しさを感じます。嬉しかったことは、先ほどと同じになりますが『任せるよ』と言ってもらえた時です。」


    過酷な現場活動を語る野村隊長

    「女性だから」ではなく「私だから」できること。

    德永消防長「消防はまだ男性社会と見られがちですが、女性職員として不都合なことや困ったことはありますか?」

    中谷隊員「『女性だから』という目で見られたくないという思いがあります。安全面への配慮からかもしれませんが、『女性だから(力仕事などから)外れていいよ』といったニュアンスで言われると、負けず嫌いなこともあり、悔しいなと感じることはあります。ただ、自分がまだ気づいていないだけで、女性だからこその強みや見えていない部分もあるのかなと思っています。」

    「女性だから」という目線で見られたくないと語る中谷隊員

    危険と隣り合わせの最前線!山岳救助隊にかける熱き思い

    德永消防長「危険度が高く、長時間の過酷な活動となる山岳救助隊を続けている原動力は何ですか?」

    野村隊長「昔から築き上げられてきた隊の歴史の中でやりきってきたという自分自身の自信と、何より『要救助者の命を救うため』という思いが支えになっています。印象に残っているのは、3年ほど前に両大腿骨骨折や多発性外傷を負った重症の要救助者が、最終的に社会復帰できた事案です。夜間で天候も悪化する中での徒手搬送は過酷でしたが、諦めないことの大切さを痛感しました。防災ヘリの存在も非常に大きく、連携して活動しています。」

    德永消防長「中谷隊員はなぜ山岳救助隊を志願したのですか?」

    中谷隊員「もともと山が好きで、以前、五條消防署に配属された際に山岳救助の現場を見る機会が多くありました。当時は山岳救助隊には男性職員しかいなかったのですが、『女性の私がどうすれば山岳救助隊になれるだろう』と考え、挑戦しました。今年度から入隊し、しんどいことも多いですが、自分で志願した以上『絶対に負けてたまるか』という気持ちで頑張っています。」

    德永消防長「登山者の方に伝えておきたいことはありますか?」

    野村隊長「家族や身近な人に、どこをどのような行程で登り、何時に戻るのかをしっかり伝え、登山届を提出してほしいです。また、連絡が取れる体制(モバイルバッテリーの持参など)や、ライトなどの装備の確認を怠らないでください。現場特定の迅速化のため、スマートフォンのGPS機能や登山アプリを活用し、現在地を共有できる状態にしておいていただけると大変助かります。」


    山岳救助隊にかける熱き思いを語る野村隊長と中谷隊員

    「自分で選んだ道を正解にする」あくなき挑戦と次なるステージ

    德永消防長「目標にしている先輩像や、ご自身の今後の目標を教えてください。」

    中谷隊員「これまで関わってくださった先輩方は皆さん尊敬しています。業務だけでなくプライベートの相談にも親身に乗ってくださり、山岳救助を目指す際も、厳しい言葉と共に背中を押して応援してくれました。そんなふうに寄り添える人になりたいです。今後の目標は、自分で選んだこの道を『正解』にしていくこと。そして、自分にしかできないことにどんどんチャレンジしていきたいです。」

    野村隊長「自分を引っ張ってきてくれた上司や先輩方を、最低でも超えたいと思っています。先頭に立って歩み、仲間を引っ張っていける姿勢を目標にしています。個人的な目標としては、ずっと志願している『防災航空隊』への派遣を叶えたいです。」

    野村隊長と中谷隊員の腕に輝く、誇り高き山岳救助隊のワッペン

    誰もが輝ける組織へ。

    德永消防長「最後に、組織に対する要望などがあれば教えてください。」

    中谷隊員「今回の企画の趣旨にも通じますが、どうしても目立つ活動や結果に目が行きがちです。しかし、自分が活動できているのは周囲の支えや、表に出ない業務をしてくれている人たちのおかげです。いろいろな人に目を向け、注目してほしいと思います。」

    德永消防長「おっしゃる通り、多くの頑張っている職員に光を当てたいというのがこの企画の意図です。本日は過酷な活動の中、強い思いを持って職務に当たってくれているお二人の話が聞けて良かったです。今後も安全を確保しながら、一人でも多くの命を救えるよう頑張ってください。本日はありがとうございました。」

    ※この対談では、日々の過酷な救助・消火活動の裏にある葛藤や、仲間を思いやるチームワーク、そして職務に対する強い使命感を語っていただきました。

    「多くの頑張っている職員に光を当てたい」という思いから生まれた本企画。

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    奈良県広域消防組合 公式PR動画 ~私たちの使命~(別ウインドウで開く)